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2013年 12月 09日
「先生〜お久しぶりで〜す。又膀胱炎になったみたいで〜。」「あら〜Hさん、お久しぶり〜。全然変わらないですね〜。」「や〜だ〜、6月で80歳になりましたよ〜。」2~3年に一度、膀胱炎を繰り返してはやってくるHさんだが、ほとんど同窓会のノリだ。というのも、このHさん、私が今も関わっている患者さんの中で最古参。もう、20年の付き合いになる。
クリニックを開業する前、大きな病院の泌尿器科で、西洋薬が効かない排尿トラブルの患者さんを集めて針治療をやっていたことがある。それは、開業を挟んで、12年間続いた。排尿トラブルの症状は、日に20回近い頻尿とか、前立腺のない女性なのに、5〜6回も夜間尿に起きるとか、20年間も2週間ごとに膀胱炎を繰り返して抗生剤が切れないなどなど。 たまたま70代の女性が多く集まった時期があった。Hさんも、その頃治療をしていた一人だ。 週1回、治療をする時、上半身の服をぬいで寝てもらうのだが、冬の寒い日なのに、女性達はフーフーと真っ赤な顔をして、顔からも首や胸からも汗がだくだくとベットに流れ落ちている。(エッどうして?まるで更年期みたい・・)当時、私は、このような症状は更年期のホットフラッシュに見えたのだ。でも、70代なのになぜ?生理は、とっくのとうに終わっている。 一般的に、閉経前後5年、計10年間を更年期とよんでいる。閉経後5年くらいは、生理は起こらなくても、女性ホルモンは、かなり卵巣から分泌されていて、その後は少量が副腎という臓器から分泌される。 つまり、70代の彼女達の症状には、女性ホルモンはもはや関係していないはずだ。婦人科の先生に聞いても、泌尿器科の先生に聞いても、わからなかった。 でも、毎週針治療をしながら、いろいろ話をしているうちに、彼女達にひとつの共通項があることに気がついた。それは・・皆若いころに婦人科系の不調を抱えていたということだ。 ある女性は、『大きな子宮筋腫があって生理がとても重かったんですが、姑がいて、辛くても寝込むこともできなかったんです。結局、手術で子宮も卵巣も取ってしまいました。』また、ある女性は、『嫁ぎ先が、豆腐を製造販売する家で、1年中冷たいコンクリートの上で働いて体が芯から冷えました。その上、子宮外妊娠で、大出血をして搬送され、生死の境をさまよいました。』とか。『激しい生理痛で、毎月七転八倒でした。あまりの痛さにふとんで自分をぐるぐる巻きにして、数日飲み食いもできずに耐えました。』とか。 痛み止めも満足にない時代。本当に女性達は、大変だったんだなあとため息がでる。今や、痛み止めはコンビニで簡単に手に入る時代となった。 婦人科系の不調は、体の芯に強い冷えを招いて行く。この冷えが高齢になっても続く更年期のような症状や、排尿障害と関連しているのではないか?!と思う。改めて、『冷えは万病の元』『冷えは一生もの』だなと思う。 フー、Hさんの変わらない笑顔を見ていたら、ついつい熱くなっちゃった・・。 ![]()
by meguro-kanpo
| 2013-12-09 18:41
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