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2013年 08月 24日
Uさんは、ロングヘアーのスレンダー美人。一見すると、とても30代には見えないが、幼稚園にお子さんを送ったあと、仕事もこなすガンバリ屋さんだ。
そのUさん、憂うつそうに眉間にシワを寄せてこう言う。「先生、私便秘なんです。」「はあ、何日おきにお通じがありますか?」「それが・・毎日お通じは出るんですが、出るのに2時間半くらいかかるんです・・」「はあ? 2時間半もですか?」「ええ。毎朝ちゃんと出ないと気持ち悪くて、夕方お腹がパンパンに張って痛くなるんです。なので、毎朝3時に起きて、出るまでトイレにこもっているんです。」「・・それは大変ですね。お子さん起こしてお弁当作って送り出すんでしょう? 1分でも貴重な朝に、2時間半もトイレに入るのは、本当に大変ですね」私は、思わず聞き返した。戦争のような朝に、それは、想像を絶することだ。 「そうなんです!それに、2時間半入っても、スッキリしないこともあって、本当に困っているんです。」 「下剤は使わないんですか?」「私、便秘なんですけど、出る便は、下痢なんです。薬もサプリもいろいろ試しましたが、余計ガスっぽくなって痛くなるだけで出方は変わらないんです。」 これは深刻だ。これでは、下剤も下痢止めも使えない。単純に便秘だけ、下痢だけとかなら、まだコントロールしやすい。しかし、腸は第二のハートと言われるように、さまざまな原因で、さまざまな症状を来す。お腹がはったり、ゴロゴロなったり、痛んだり。こうなると、なかなか一筋縄ではいかない。 Uさんも、お子さんの世話と仕事で、きっと常に追い立てられた毎日で、トイレに座っても、“早く出さなきゃ。はやく出さなきゃ。”と自らを、追いつめているに違いない。 Uさんのお腹を触診すると、腹筋がピーンと張りつめていた。こんな人は、腸管の筋肉もピーンと張りつめていて、自然な蠕動運動ができない状態になっている。動物なら、誰しも備わっている当たり前が、当たり前でなくなっているのだ。 こんな状態には、漢方では、芍薬を含む漢方薬をよく使う。〜立てば芍薬、座ればボタン〜の、あの花の芍薬である。芍薬には、筋肉の異常な緊張をほぐす働きがある。 Uさんは、漢方を飲み始めた。徐々に排便までの時間が短くなり、それに伴って、便も普通の固さになっていった。5ヶ月もたつと、30分くらいでスッキリするようになった。 「先生、朝早起きしなくても良くなって、ゆっくり眠れるので、気持ちがすごく楽です。いろんな体調が良くなっています。お通じのことを考えない生活っていいですね!」 ・・ホント。帰り道でよく会う、トイプードルもさりげなくウンチしてるけど、それって、すごく偉大なことなのかもしれないな〜。 ![]()
by meguro-kanpo
| 2013-08-24 17:05
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