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2013年 07月 20日
この時期、患者さんが口をそろえて言うのは、この言葉。
うんざりした顔でやってきたIさん、「もう、だるくてだるくて疲れがとれません。」と、ぶつけるように言う。『ほーんとにだるいですよね。』と、もはや私は同意するしかない。 『眠れてますか』「それが、エアコン付けっぱなしだと、明け方寒くて目が覚めるし、タイマーで消すと、暑くて目が覚めるし、よく眠れません。」(・・そりゃ疲れはとれないよね。) 「しょうがないから、窓を少し開けて寝たりすると、朝起きて、咽が痛くなって、すぐ風邪っぽくなるんです。」(・・そりゃぎりぎりの体調でやってるから明け方の冷気で風邪もひくよね。) 『食事はどうですか?』「何だか、暑すぎて一日中熱中症みたいで、ムカムカ気持ち悪くて、食欲ありません。」(・・そりゃ水分ばかりとっていると食欲も落ちるよね。) 「そのくせ、冬の頃より、足の冷えを強く感じます。特に夜、エアコンの効いている家でテレビ見ている時なんか、靴下はきたいくらいです。」(・・そりゃ足下の室温は10度近く低いからね。) 「職場につくと、汗だくでグショグショですが、仕事中は、寒くてフリースの膝掛けしています。」(・・汗かいて冷やすと、体はすごく冷えるからね。) 「それに、この前は、貧血起こして、クラクラして、頭がぼーっとなって、重くて痛いんです。」(・・ああ、あの台風の日ね。これは、かなり体の芯が冷えている証拠。) 「とにかくだるくてどうしようもありません。これって、熱中症ですか?夏バテですか?夏風邪ですか?冷房病ですか?」(・・こっちだって、だるくて言い返す元気がない・・・) 熱中症も夏バテも夏風邪も冷房病も、共通する症状は、“だる〜い”である。しかも、やっかいなことに、この急激な猛暑で、これらが同時に起きている人も多い。でも、体の中で起こっているメカニズムは違っている。当然対処の仕方も違う。 Iさん、診察すると、どうやら夏バテがメインで、これに冷房病が加わって悪さをしていた。 こういう場合は、朝鮮人参(チョウセンニンジン)や黄耆(オウギ)という滋養強壮作用のあるものや、体の水はけを良くする生薬が良い。 なるべく胃腸に負担をかけずに、暑さをやり過ごすことが大切だ。 それにしても、何千年も前の私たちのご先祖様は、まさか、未来の人間が、文明の進歩と引き換えに、激しい温度差や湿度差の中で、これほど苦しもうとは思いもよらなかったに違いない。 これからは、ガラパゴスの動物たちのように、これらの環境に適応するよう進化しなければ生き残れないのかもしれない?! ![]()
by meguro-kanpo
| 2013-07-20 16:42
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